第三幕「冬の棺〜But they want to touch of the other’s heart〜」
第零場 〜お前と一緒になるなんて、まっぴらごめんだね〜
綺羅
GM:あなたは・・・単独で神宮家に潜入しました。隠密だし。今回は前回の失敗を踏まえて、
通気口から潜入。
綺羅PL:メタルギア・ソリッドー。
GM:通気口からは見回りの人が見える。まだ先は続いているから、進んでもいいけど。
綺羅:この前服はがして失敗したしなぁ。しかし人形(金剛機)持って入れるってでかい通気口だな。
クロードPL:今度は通気口ごと真っ二つなんてことにならなければいいけどねー。
GM:感覚・観察を。
綺羅:感覚・観察・・・1個成功。
GM:この部屋に用はない・・ような気がする。
綺羅:じゃあ2・・・いやむしろ3成功にしてみよう。
GM:君の目指す部屋はこの先だ。
綺羅:よかった。行ってきまーす。
GM:そうするとね、薄暗い部屋があるいまして・・・。
綺羅:ずりずり・・・っと。(這う音)
GM:そこにはいくつもの大きな水槽がある。
綺羅:ひとけは?感覚・観察、4成功。
GM:ひとけはない!
綺羅:よし。ズバっとおりてみた。
GM:降りるとね、もう判定したからいいか、君の前には君が半分くらい浮いて、感情のない
うつろな目で君を見下ろしている。
綺羅:あっちゃー。
冬PL:恐怖判定だ!
一同:さんちぇっくー。(やったことないのに何でみんな知ってるんだろう・・・。)
GM:じゃあ、もう一回感覚・観察
綺羅:1個成功。
GM:なんか人が来そうだよ。
綺羅:隠れよう・・・。
真音PL:水槽の中に入っているフリをするというのは・・?
クロードPL:予定より成長が早いよ、これ。(笑)
GM:では場を切ります。
真音
GM:あなたは、いろんな情報によって、神宮家の施設がわかりましてまあ・・きっとあの狐女も
いるんでしょう。さてどうしよう。・・・具体的には正攻法で殴りこむか、忍び込むかだが。
冬PL:神宮家に正攻法は自殺行為ー。
クロードPL:だが自殺行為で死ぬとは限らないのが天羅だ。」
真音:音を立てないように一周してみよう。
GM:入り口は一つ・・いや、二つ・・・ひとつかなー。
真音:どっちだ!?増えたり減ったり。
GM:二つでいいや(笑)。お勝手口。
一同:お勝手口!?(笑)
真音:じゃあお勝手口から入る。
GM:では守衛が『なんだキサマは!』
真音:チャキ・・・。(斬る動作)
GM:いや、いきなり斬っちゃうのかよ??
真音:うん。
GM:少しは腕が立つようだが、ここに侵入するなんて百年早いケロ。・・ケロ?
冬PL:改造人間だ!!
クロード:でてもいい?
GM:OK。天理も出てくれ。
クロード:出て、銃を突きつけて音がしないようにどーん!
守衛:『うぐぅ。』どさっ。
天理PL:そういえば、何でここに来たの?
GM:ダークテンブがこっちに逃げてきたからだ。
綺羅PL:なんだってダークになっちゃったんだ・・・。
真音:振り向いて『なぜここに?』
クロード:『探している人がここに・・・逃げた?』
天理:『そんな、そんな、テンブさんは・・・テンブさんは・・・。』
クロード:『なんでもいいよ。早く行こうぜ。』
GM:じゃあなんでもいいからさっさと行こう。突き進んでいくと、大きな部屋に出ます。
そこには銀髪のふてぶてしい女が。
真音PL:狐晃って名前名のったっけ?
クロードPL:『名のったよ。神宮家の狐晃って。』
GM:(名のったかな・・・?)注:加筆修正済みです。
真音:『狐晃ぉぉぉぉぉー!!』っと叫んで一気に間合いを詰める。
GM:あ、狐晃とそのそばに男が一人倒れてます。
真音:は?
GM:テンガロンハットの男が。」
天理:『テンブおじさまー!!』
GM:で、狐晃はいつものように血だらけ。 注:狐晃さんは返り血クイーンです。
狐晃:『ちっ、どうしてこういつもいつも邪魔が入るもんかねぇ。』と忌々しげに倒れている男の背中を刺す。ざっくり。
クロード:割り込めば何とかなりそう?
GM:ならない!!・・・何度でも割り込んでやるさ。」
冬PL:動いてます?テンブ。
GM:ケイレン・・・。
真音PL:やば!
天理:『なんてことを!!』
クロード:演出だけど・・・それを見て銃を三発ほど撃つ。
GM:では場を切ろう。
冬
冬:おお!俺の場はあったのか。裏街道走ってるなぁ。
GM:雷哮が言った施設へ着きました。えー、守衛倒れて・・。
綺羅PL:どっかの利発な少女に・・。
真音PL:撃ったのはクロードだもん。
冬:ついた瞬間、もう入ってます。
GM:では、あなたが不審に思っているかどうかは知らないが進むと、さっきの男が立っている。
着いて来いといった感じだ。
冬:背中に懐かしさを感じながら着いていく。
GM:君が連れてこられたのはですね、暗い部屋。いくつもの水槽がある不思議な部屋だ。感覚・観察を。
冬:4個です。
GM:すばらしい。ちょっとおいで。(GM、冬PLをつれて部屋の外へ。)
一同:あーー!!
なんでだよー!!レコーダー持ってけ。
一同:きたねー。
:きたねーっていうかエロい。
:きいてるかー?
注:今、聞いたよ・・・。
クロードPL:お前らアホか!
注:・・・よく言った。
GM:さて、続けようか。(さわやかに)
雷哮:『冬、よく来たな。』
冬:『教えてもらうわ。あなたは誰?』
雷哮:『今更だがな・・・お前は俺の父親だ。あれ?』
一同:だーーー!!
GM:やあーーー。だってシナリオに書いてないんだもん。逆、逆。
クロードPL:なかったことに。
・・・テイク2
雷哮:『今更名のれた義理でもねえが、俺は、お前の、父親だ。』(間違えないようにね。)
雷哮:『俺と一緒に来い。神宮家に共に仕えろ。そうすれば、俺はお前を今度こそ守ってやれる。』
綺羅:『まずいとこに来ちゃったなぁ・・・。』
冬:『ちかづいていきます。』
雷哮:特に警戒はしないよ。『あの時俺はお前を・・・せめて殺してやることしかできなかった。
だから今度こそ。』
冬:『私の持っている記憶は、確かにあなたを父と認識している。だけどこの体の記憶は・・・。』
といって甲蟲を。
雷哮:『そんなことは関係ねえ。お前は俺の娘だ。それともあの時のことを怒っているのか?俺がお前を
殺したことを。あれは・・・仕方がなかった。』
冬:『戯言はやめて。あなたが本当に私の父ならば、あのときのことを仕方がなかったなんて言わない。』
雷哮:『ちぃ・・・感づかれたか?しょうがねえ、教育しなおしてやる。手加減はしねえぞ。どうせお前は
死なねえんだろう?・・・そこのネズミも出て来い、貴様は殺すぞ。見せてやる、『惨の舞』
ってやつをな。』
狐晃戦
狐晃:『ほう、これは変わった面子だ。慎太郎の娘にテンブの娘。そこにいるのは和彦とかいうやつの娘か。
あんたはテンブに似ているがちがうね。』
GM:といってテンブを蹴る。邪魔だし。テンリはそれに駆け寄るよ。
狐晃:『桜 真音・・・うれしいよ、あんたが来てくれて。どれだけ強くなったのかみせてもらおうか』
とにやりと笑い、サムライ化。狐っぽく。
真音:『にィ・・・っとわらって、ぼそっと「神宮家・・。」』と。
クロード:『たしかパパのファイルで見たことがある。大陸横断鉄道の一車両を惨殺して回った女サムライ
ってのはあんただろ?』
狐晃:『そんなことはしらないね。多分・・それはあたしじゃぁないよ。』
注:狐晃はテラから帰還後、狐に取り付かれていますので。
クロード:『どっちでもかまわない。あんたは悪人だ。』
狐晃:『だったらどうする?』
クロード:『神の名において、罰を下す。』
狐晃:『そんなことをいったやつが今まで何人もいたよ。あんたも行くかい?そいつらのところへ。』
GM:戦闘はいりまーす。
GM:狐晃の敏捷は・・・13。ああ・・・配置が最悪。
注:剣士の真音が接敵。銃槍使い天理、ガンスリンガークロードが後衛というのが初期配置。
真音PL:最強の布陣だよ。
冬PL:バランス間違えましたな。
GM:だって近づいてくるんだもん・・・。
攻撃 狐晃→真音 11成功
真音:鬼念流、で反撃。突き返しの判定+心力で判定の二回攻撃。10成功
狐晃、心力6成功
真音に8点ダメージ。重傷に入れる。
狐晃に9点ダメージ。
真音:肩口をばっさりきられるけど、悲鳴は上げないよ。
攻撃 クロード→狐晃 :『妖刀、腕、頭を狙って三点バースト(演出)』8個成功。
狐晃に7点ダメージ。
攻撃 天理→狐晃 :『なんだかわからないけど、みんなを傷つけるのは許さない!』
銃槍で攻撃。5個成功。気合を6点消費で2点ブースト。
狐晃に11点ダメージ。
攻撃 真音→狐晃 12個成功。
GM:それはさすがにブーストしよう。16個成功。突き返し発生。
真音に11点ダメージ。
鬼念流でカウンター。これは成功。
狐晃に13点ダメージ。
狐晃:『思った通りだ。楽しいねぇ。』
攻撃 狐晃→真音 14個成功。
真音、14個サイコロブースト。17個成功。突き返し発生。
さらに鬼念流でダメージ。
GM:なんなんだ、この国民年金払ったら、都民税がまだだったみたいな攻撃は。
狐晃に21点ダメージ。
注:今回鬼念流の使用法にミスがありましたが、なくても充分危険です。
GM:では狐晃は吹っ飛ぼう。倒れないけど。
狐晃:『ここまでとはねぇ。この女の心残りってやつを晴らすのも良いかと思ったが、まああたしが
そこまでする義理もないか。』と独り言。
注:この女=取り付く前の狐晃の意識をさす。
真音:『神宮家は・・・死ね。』
GM:といった瞬間あなたの懐に飛び込んで・・・唇を奪う。
綺羅PL:なんかよだれが。
天理PL:じゃあ1点消費してかばう。(笑)
GM:では、真音が動揺した瞬間はなれて櫛を投げ返そう。
真音:『あ・・・あ・・・。』
狐晃:『あんた気に入ったよ。それは約束どおり返してやる。それと、今度はあたしのほうから殺しに
いってやる。』といって退場。
雷哮戦
雷哮:『みせてやる。惨の舞ってやつをよう。』
綺羅:『お姉さん・・・。』
冬:冬は外見10歳ですが。
綺羅:『お譲ちゃん。その人は偽者です。』
冬:『知ってるわ。・・・こいつからは違うにおいがする。』
綺羅:その外見特徴の差に違和感を覚える。
冬PL:中身は30歳ですからね。
冬:『惨の舞とやらにも私は殺せない。』
綺羅:『偽者さん・・・あなたはあの水槽の中から出たんですね?』
雷哮:『違うなあ。俺は雷哮だ。』
冬:うっすらと笑って『文字通り化けの皮をはいであげる。』
行動 雷哮→寄筋蟲で体力増強
攻撃 冬→雷哮 牙爪蟲 不意打ちは回避。突き返し。
冬に6点ダメージ。
雷哮:『蟲風情でも痛みを感じるのか?』
冬:『蟲に使われている分際で、むなしいことを。』
行動 綺羅 人形に接合
綺羅:『偽者さん。あなたがあくまでこの人の父親だったというのなら、贖罪をしてもらいます。』
雷哮:『贖罪?なんのことだ。』
綺羅:『娘である綺羅さんに・・・こんな悲しい目をさせたことだぁ!!』
インターアクション 冬→不死蟲の効果で全快。
GM:蟲め!!
攻撃 綺羅→雷哮 3個成功。突き返し発生。
綺羅PL:雷哮は・・・人? 注:綺羅は人が斬れないそうです。
GM:人だね。
綺羅:『あれは・・・人じゃない人じゃない人じゃない!!』
GM:汚ねぇ・・・。
綺羅に4点ダメージ。
攻撃 雷哮→綺羅 10個成功。
綺羅に9点ダメージ。
行動 冬:割り込んで寄筋蟲で増強。
さらに攻撃→雷哮 操気術でダメージ増加。
雷哮に15点ダメージ。
さらに追加行動。蟲術を上級に上げ攻撃→雷哮
雷哮に3点ダメージ。
冬:牙爪蟲で斬りかかり、回転しながら甲蟲で攻撃『村に伝わる燐火の舞。知らないとは
言わせない。』
攻撃 雷哮→冬 短銃で攻撃。回避成功。
雷哮:『化け物がぁ!』
攻撃 冬→雷哮 失敗。
冬:『あなたが化け物とさげすむならそれで良い。化け物と呼ばれるほうがなんだか
わからないよりはよほど良い・・・。』
行動 綺羅 雷哮を糸で邪魔する。(演出)
攻撃 雷哮→綺羅 :『邪魔だ!!』
綺羅に3点ダメージ。
冬:口元から血を流しながら『これがあなたたち人間の作り出した力・・・おぞましいでしょう?』
GM:すでに雷哮はおびえた目をしているよ。
天理PL:そんな雷哮さんはいやだー!
攻撃 綺羅→雷哮 7個成功。操気術でダメージ増加。
GM:それで雷哮はたおれる。
冬:ではそのまま顔面の皮膚をばりっと。
GM:では、そこには知らない男の顔が。
冬:『言ったでしょう?「化けの皮をはがす」って。』
GM:偽雷哮は顔面から床にたたきつけられる。
冬:はがした顔を甲蟲の糸で切り刻みます。
綺羅:水槽を破壊します。
冬:あ。倒れたんならとどめを。牙爪蟲がもりもり食べてます。
GM:うわぁぁぁぁ。なんてことを。
GM:では・・・どこかから声がするよ。
声:『何を迷っておられるのですかな。まるで、生きながらにして死を歩む、しかし、生きている限り
希望も絶望もなくすことなどできるのですかな。それとも、それが生きながらにして死を歩むと
いうことなのでしょうか。』
天理PL:寂然!?
綺羅PL:ずいぶんお歳のはずじゃあ・・。
GM:では、姿を現します。『えーっと・・・あとなんだっけナ。』といってテンブが通気口から。
綺羅:『テンブさん!無事だったんですね。』
テンブ:『おー!綺羅も無事か。よかったよかった。』
冬:『今のは・・・?』
テンブ:『ああ、昔世話になった坊さんの受け売りだ。狸は食うわ、人の心臓に手ぇつっこむわ、
めちゃくちゃな坊さんだったけどナ。』
一同:その通りだった。(笑)
テンブ:『でもまあ、迷ったっていいサ。でも答えを出すまであきらめるな。
それがどんな答えでも・・・ナ。』
冬:『あきらめるなんて感情は知らないわ。そのために生きてきたんだもの。』
テンブ:『いつかわかるサ。おまえにもな。』
冬:『なぜだかこう言いたい気がするわ。「お前には似合わない。」』
テンブ:苦笑する。(今のGMがそうであるように)
テンブ:『まあ、余計なことだったか。ちょっとな・・・気になったんだ。妹に似てたもんでナ。
・・・その妹も4年前に結婚しちゃってなー・・・。かわいい妹なんだが。写真見るか?綺羅。』
冬:『一つ質問していい?あなたは希望を持っているの?』
テンブ:『希望か・・・まだ、捨てきれない。』
テンブ:『っと、こんなことやってる場合でもないナ。まだやることがある。お前らも来い。』
綺羅:『あ、その前に・・・爆弾でも入ってたらいやだから、えい!』と義手を切り落とす。
テンブ:『バ・・・お前!なにやってるんだ!!』
綺羅:『義手なんですよう・・・。』
冬:『腕を・・・元に戻したい?』(不死蟲で)
天理PL:あー!できる・・・けど。いやだ。
冬:『でも、私はしたくない。その無垢な瞳が闇に染まるのがいやだから。・・・それでも望むなら。』
綺羅:『やってみて・・くれる?』
冬PL:不死蟲入れますかってことですが。
綺羅PL:はい(即答)
一同:やめとけー
冬PL:たぶん発狂しますよ。
綺羅PL:それでも良いかなって。」
冬:『・・・気にしないで。失ったものはもう元には戻らない。ただの戯言だったわ。』
狐晃戦の後
綺羅PL:そういえばダークテンブはどこ行ったの?
GM:倒れてたじゃん・・・。その瀕死のテンブの周りに集まっていると後ろの扉が開いてですね、
・・テンブが。
天理:『お、おじさま!おじさまが大変なの!!』
一同:(笑)
テンブ:『さて・・・ヤヤコシイ事になってるみたいだな。』
冬:『これも、あの水槽とやらの?』
テンブ:『あれと、まあ俺はよく知らんが、こいつは昔俺が切り落とされた足から作られたクローンなんだわ。
でもそれは単なる器にすぎない。そこに俺の負の感情・・・嫉妬、殺意、戦闘意欲・・・そう
いったものを写し取って、詰め込んだ。それをあの、狐晃って女と戦わせようとしたみたいなん
だがね。』
天理:『なんで・・・?』
テンブ:『さぁね。よくわからんが。』
クロードPL:わかった気がする。
GM:クローンの技術はともかく、感情を切り取って移すっていうほうが新開発みたいです。
綺羅:あー。
真音:『じゃあ、あれはもしかしたらあなたがなったかもしれない未来のひとつなんですね。』
テンブ:『ちょっと違うナ。これは・・・俺そのものだよ。』
天理:『そんなことないよ!』
GM:テンブはダークテンブに銃を突きつけます
テンブ:『つまりだ、今の俺には負の感情ってもんが抜けている。こいつに死んでもらえば、
俺の嫌いな自分とはおさらばできるってわけだ。』
綺羅PL:これは本人にしかなんともできないわな・・・。
真音PL:なんともいえないけど、嫌いな部分を切り捨てて生きていくのは・・・どうなの?
冬:『あなたはそれで、満足なの?』
クロード:『だったら僕がやる。』
綺羅:『僕ちょっと思いました。もう一人僕がたらちょっとお得かなって。(笑)』
GM:あなたは黙ってて。(笑)
天理:『でもさぁ!この人もテンブさんはテンブさんなんでしょう?』
テンブ:『まあそういうことになるが・・・偽者だし。』
クロード:『本物と偽者はどこでわける?』
天理:『だっておじさま、さっき言ってたじゃない。「こいつは俺自身だ」って。自分を殺すの?』
テンブ:『まあそういうことになるわな。』
冬:『・・・長い旅になるわよ。』
テンブ:『お前もこれを使えば迷いってやつを切り捨てられる。・・・やってみるか?』
冬:『私はこの体の記憶をたどるために生きている。そのなかには迷いも悲しみもあきらめもあるわ。』
テンブ:『迷いも悲しみもあきらめも・・・ないほうが行きやすいとは思わないか?』
冬:『それは・・・蟲の生き方。』
テンブ:『ハハっ、前途有望な若者たちだ。・・・それでいい。』
GM:では、テンブはダークテンブのむなぐらあたりを捕まえて、奥へ引きずっていく。
綺羅:『どうするんだろうね。』
天理:『でもあれは、おじさまの問題だよ・・・。』
クロード:ついていく。
真音PL:え〜。
冬PL:ここでついていく権利があるのはクロードだけです。
テンブ:『どうした?クロード。』
クロード:『見届けにきたのさ。あんたの背中を。』
GM:では奥の部屋に入るので、場にいるのはクロードだけになります。奥に妙な機械があり、
テンブはマニュアルを見ながらなんとなく操作をしています。で、ダークテンブのほうは
何か機械をかぶらされてます。
テンブ:『クロード、そこのスイッチ押してくれるか?その黄色いやつだ。』
クロード:『押すと・・・どうなるの?』
テンブ:『そいつが俺の中に戻る。』
クロード:『生きにくいんじゃないのー?』(わざと大声で)
テンブ:『・・・そいつは俺自身だ。見殺しにもできないだろう。どんなにキライでも、だから殺す
なんてのは最低だ・・・それが自分自身でもナ。それにな、こいつに死なれるといろいろ
困るんだわ。大事な親友のことも忘れそうだし、大切なものを守ることも出来なくなる・・・
結局残るのは弱いだけの自分だ、本末転倒ってやつでな。そんなことは・・・わかっていた
のにな・・・。』
クロード:『フーン・・・僕にはわかんないよ。』といってボタンを・・・。
テンブ:『ま・・・まってくれぇ!!』
クロード:『おおっと!!指が反っちゃった!』
天理PL:往生際が悪いよ(笑)」
テンブ:『それ、すごい電気がくるんだよ。心の準備が・・・。よし!よしよし。やってくれ。』
クロード:『おすよ。えい!』
テンブ:『ぎゃあーーーー。』
GM:という声と共に場を切ろう
マスターシーン
水槽の部屋
偽雷哮:『くそ・・あのガキ、この足も、腕も・・・再生できねえ。あのガキ、あのガキ、必ず首を
切り落として瓶詰めにして・・・それでも足りやしねえ・・。くそ・・・。』
嵐:『まだ生きてたんだ。ほんっと、しぶといね、六道 我那覇。』
六道:『・・・!!嵐・・驚かせるんじゃねえ。お前・・・おれが雷哮ではないとしっていたのか?』
嵐:『ええ。私の情報網をあまく見ないで。といいたいけど、苦是衆であなたが偽者だと気がついて
いないやつなんて、いないわよ。」』
六道:『どういうことだ?』
嵐:『あなたが雷哮として仕事をこなせていたのは、それなりの仕事を与えていたから。
苦是衆にはとても任せられないような、どうでもいい仕事をね。
そうまでしてあなたを泳がせていたのは、不死の娘を手に入れるため、でも・・・
それも失敗しちゃたのよねー。だいたい、あなたみたいな三流蟲使いが雷哮を演じよう
って言うのがそもそもの間違い。役者が違いすぎたのよ。見ててイライラする。
向こうに行ったら雷哮に詫びを入れなさい。多分相当怒ってるわよ。何しろ最愛の娘に
手を出したんだから。』
六道:『ま・・まて!」』
・・・暗転
回想
GM:さっきのテンブとダークテンブが融合するところで、ある記憶を思い出します。
それは20年前の道祖神にて。・・・生雷哮でてくれ。
注:冬PLは天羅万象掲示板クロスロードの雷哮PL。今回このシーンに限って雷哮役を
やっていただきました。冬PL様のほうはアドリブです。こちらは仕込んできましたが。
GM:雨が降り始めて、ふとテンブが雷哮に話しかけます。
テンブ:『なあ、あんた家族とかいるか?』
雷哮:『家族か・・・。』
テンブ:『いやいや、家族じゃなくてもいいんだ。恋人とかでもサ。』
雷哮:『おめぇさんはどうなんだい?』
テンブ:『よくきいてくれた!コレコレ。チカゲって言うんだ。俺の妹でな、かわいいだろ?
・・・故郷においてきちまってな。』といって写真を見せる。
雷哮:『血はつながって・・・あんた、オニか?』
テンブ:『ああ、つのは折っちまったけどな。』
GM:テンブはチカゲの写真を見た雷哮が一瞬顔色を変えたような気がしました。似てるからね。
雷哮:『娘が・・・いたよ。』
テンブ:『・・・。』
雷哮:『天羅の言葉はわからないか?もういないってことだ。』
テンブ:『ああ・・・悪いこと、聞いちまったナ。』
雷哮:『この娘がいなくなったら、お前さんは辛いか?』
テンブ:『そりゃあ、俺自身が死ぬよりも辛いだろうサ。だから逆に俺も死ぬわけにはいかない。
本当に辛いのは残されたものだからな。』
雷哮:『生をあきらめないやつが、死の淵に立ってなお生の崖に手を伸ばす・・・。忘れねぇこった。
沈むよりは浮かんでるほうがよっぽど良い。』
テンブ:タバコを取り出して『吸うか?舶来物だ。俺が直接持ってきたんだから間違いない。』
雷哮:『ちげぇねぇ。』
テンブ:『俺が言うのもなんだが、血の匂いで消せるものなんかないんじゃないかな。』
雷哮:『全部消すことはできねぇ。でもな、思い出せなくすることくらいはできるさ・・・こいつと
似たようなもんだ。』
・・・
GM:回想終わって元に戻ります。
テンブ:『雷哮、あの娘はどんな答えを出すんだろうな・・・俺の妹と、お前の娘に似たあの娘は。』
冬PL:そうするとこういう声がどこからともなく。
雷哮:『さてね・・・それはあいつが選ぶこった。俺が決めることじゃあない。』
・・・
GM:では、最後に奥の扉からテンブとクロードが出てきて
テンブ:『さぁて、かえるぞー!』
GM:といったところで場を切りましょう」
エピローグへ